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Steinberg UR22C はどういったユーザが購入すべきか


2019 年 10 月、Steinberg より UR-C シリーズが発表されました。

長らく日本のオーディオインターフェイスの入門機を担ってきた UR シリーズの実質的後継シリーズであり、今後のラインナップ展開にも期待が持てます

今回は、UR シリーズの中で最も人気のあった UR22mkⅡの実質的後継機である UR22C について、どういったユーザが購入すべきか考えてみたいと思います。

UR22C

新たに発売された UR-C シリーズ
最上段が UR22C
YAMAHA 公式より引用

UR22C は、入門用オーディオインターフェイスとして人気が高かった UR22mkⅡの実質的後継機になります。

UR22C を購入すべきユーザを考えるにあたり、UR22C の特徴を UR22mkⅡと比較しながら考えていきたいと思います

32-bit / 192 kHz 対応

UR22mkⅡとの最大の違いは、最大サンプリングレート 192 kHz、32-bit 整数解像度に対応した最先端の AD / DA コンバーターを搭載している点だと思われます。

32-bit / 192 kHz に対応
Steinberg 公式より引用

UR22mkⅡでは 16-bit 整数解像度でしたが、UR22C では 32-bit 整数解像度に対応することで、音の解像度が増し、広いダイナミックスレンジを得ることができます

USB-C 端子を搭載

UR22C では USB 3.1 Gen 1 準拠の USB-C 端子を搭載し、高速データ転送と高電源供給能力を実現しています。

USB-C 端子を搭載
Steinberg 公式より引用

UR22C では、最新の SSP3 チップとドライバーによりローレイテンシーを実現しているようですが、このチップのバスパワー駆動のために高電源供給能力が必要なようです。

UR22C は USB2.0 でも互換動作しますが、その際は別途電源供給の必要があります。

UR22C は、UR22mkⅡよりもレイテンシーが小さくなっているので、その点は非常に優位性があると考えられます。

DSP エフェクトを使用可能

DSP エフェクトを使用可能
Steinberg 公式より引用

UR22C では、これまで UR シリーズでは上位モデルにしか搭載されていなかった DSP エフェクトが使用可能になっています。

DSP エフェクトから、ギターアンプやリバーブなどをかけてモニタリングしながら録音が可能となります。

DSP エフェクトは、UR22C に内蔵された DSP チップによりエフェクトを処理するため、接続先の PC や スマートデバイスの CPU に負荷をかけません。

接続先の PC やスマートデバイスに負荷をかけないため、レイテンシーを小さくすることができます

ただ、DSP エフェクトについては音色の好みが人それぞれにあるので、私はおまけ程度と考えています。

UR22C を購入すべきユーザは?

簡単に UR22C についてまとめてみましたが、UR22C を購入すべきユーザについては以下のように考えています。
※ 文字数省略のため、オーディオインターフェイスを AIF と略して表記します。

はじめて AIF を購入するユーザ

はじめての AIF を購入されるユーザには、UR22C の購入をおススメできます

UR22C は低価格でありながら、比較的ローレイテンシー且つ安定した動作が期待できる AIF なので、非常にコストパフォーマンスに優れているといえます。

また、UR シリーズ全てに言えることではありますが、CUBASE AI が同梱されているので、パソコンさえあれば楽器の宅録環境がすぐに手に入ります

サウンドハウスで購入

UR22mkⅡと迷っているユーザ

価格の観点で UR22mkⅡと迷っているユーザについても、UR22C の方をおススメします

UR22C の実売価格は 17,000 円前後で、UR22mkⅡの実売価格は 15,000 円前後になります。
価格差は僅か 2,000 円程度

約 2,000 円でよりローレイテンシーな環境を手に入れることができるので、UR22mkⅡと迷っている場合は間違いなく UR22C を購入すべきだと思います。

サウンドハウスで購入

UR22C 以外の AIF を検討すべきユーザは?

逆に、UR22C 以外の AIF の購入を検討すべきユーザについては以下のように考えています。

同期演奏を行う予定がある

将来的に同期演奏を流しながらライブを行いたいと考えているユーザは、もう少し出力系統が豊富な AIF を選択するべきだと思います。

同期演奏を行う場合は、メインの音源 2 OUT の他にドラマー向けにクリック音を出力する必要があるため、ステレオ音源の場合は 3 OUT 以上必要になります。

そのため、UR24C などの豊富な出力系統を持つ AIF を選択するべきです。

もちろん、UR22C も 2 OUT を備えていますので、モノラル出力であれば問題なく同期演奏に対応できると思われます。

UR24C については、下記の記事で簡単に紹介しています。

既に UR22mkⅡを持っているユーザ

既に UR22mkⅡを持っているユーザは、UR22C にわざわざ変更するメリットは少ないと思われます。

UR22mkⅡでレイテンシーに不満を持っている場合、おそらく PC の性能不足が疑われます。
そのため、UR22C を購入する予算があるのであれば、PC のスペックを上げる方に振り向けた方が賢明です。

UR22mkⅡからのアップグレードを考えているのであれば、非常に高価ですが RME の Babyface Pro FS などに思い切ってアップグレードした方が良いでしょう。

サウンドハウスで購入

最後に

今回は、UR シリーズの中で最も人気のあった UR22mkⅡの実質的後継機である UR22C について、どういったユーザが購入すべきか考えてみました

UR22C は、非常にコストパフォーマンスに優れた AIF なので、はじめて AIF の購入を検討されている方には、非常におススメできる AIF です

逆に、既に UR22mkⅡを持っているユーザは、そこまで大きな性能差を体感できないと思われるため、ほかの AIF を検討された方が良いと思います。

ちなみに、私も UR22mkⅡを持っていますが、UR22C へのアップグレードは考えていません。

使い勝手的に、卓上タイプの UR28M が気になっているので、UR28M の後継機が出たら、購入したいと思います (今のところそういった情報はありませんが…)。

最後までお読みいただきありがとうございました。

サウンドハウスで購入
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