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出勤前の練習に便利なエレアコべ Fender KINGMAN BASS

エレアコべとは
おそらく正式名称は、「エレクトリック・アコ―スティック・ベース・ギター」だと思います。
略してエレアコベ。
もはや初めて聞く人にはこれが何者なのか想像がつかないくらいややっこしい名称です。


エレキなので、ピックアップで拾った音をシールドから出力できます。

また、サウンドホールを備えているのでエレアコベ単体でも音の増幅ができます。
ただし、ボディーがアコースティックギターと同等であるため、低音に関してはそこまで増幅されない傾向があります。

弦はアコベ用のブロンズ弦を使用することが多く、かなり明るめのトーンが出力されます。
スラップをすると、ボディーの鳴りと相まってかなり主張の強いサウンドを発することができます。

Fender Acoustics KINGMAN BASS
私が所有しているアコべは、Fender の KINGMAN BASS になります。
数年前にアコースティック系のライブに出るために購入しました。


Fender Jazz bass のネックがそのまま搭載されていて、普段エレキベースを使用していても何の違和感もなく持ち替えることができます。
さすがにボディーの厚みがかなりあるので、ハイフレットでの演奏は結構キツめです。
私の持っているモデルは通常のロングスケール (34 インチ) ですが、現行型はショートスケール (30.3 インチ) になっています。

ピエゾピックアップと Fishman プリアンプシステムを内蔵していて、単体でもある程度の音づくりができます。
プリアンプを搭載していると、直にミキサーに挿すこともできるので物凄く便利です。


しかもこのプリアンプはチューナー兼ミュートモードを搭載していて、本当にこのアコべ一本だけでシステムが完結します。
アコべとシールドさえあれば、すぐにスタジオやライブで音を出すことができます。

ちなみに私の持っているモデルは、FSR KINGMAN BASS SCE 3TS というもので、限定 100 本のみの生産なんだそうです。

100 本限定と聞くとなんかすごいですが、アコべ自体あまり人気がないので長期在庫になってしまったのか、定価の半値ほどで入手しました。

音について
音についてはかなりハイが出て高音がギラつく感じがでます。
これはボディーサイズに起因するところで、低音を増幅するためにはボディーサイズが小さすぎるためだと思います。
(本気で低音を増幅しようと思ったらコントラバスクラスのサイズになってしまうのでしょう…)

通常のエレキベースでは出せない音が出るので、使い方次第では化けます。
ボディーを叩いても音がでますし、スラップもかなり特徴的な音がでるので、ソロベースとして使われるならかなりありだと思います。

YouTube でアコべの特徴をいかんなく発揮している物凄くうまい人を見つけたので、参考動画を貼っておきます。


こんなに弾けたら楽しいんだろうな…と思いますが、かなりの技量が必要になりますね。

アコべのメリットとデメリット
メリット
・特有の見た目
・生音があるので弾きたいときに弾ける
・特有の明るめなサウンド
・ボディーを叩いての特徴的な演奏
・軽い
・バンドレベルの音圧だとさすがにハウる (ホールを塞いで対応)

デメリット
・デカいアコギに間違われる
・生音があるので演奏環境を選ぶ
・ハイのギラつきが強すぎる
・プリアンプ内蔵だと電池を消耗する
・ケースの選択肢が少ない

ざっと上記のようなメリットとデメリットがあります。

アコギほど大きくないのですが、生音があるので一応近隣への騒音対策は必要です。
普通に弾く分には問題ないと思いますが、ボディーを叩いたりスラップをすると物凄く大きな音が出るので注意が必要です。

ただ、普通に弾く分にはさほど大きな音が出ないので、思い立った時に弾けるメリットはものすごく大きいです。

出勤前の 1 分や 2 分でも、アンプやシールドなどの準備なく音出しが可能です。
忙しいサラリーマンの強い味方だと思います。

最後に
アコべはあまり普及していない楽器ということもあり、情報が物凄く少ないです。
少しでもこの記事がアコべの普及に役立ってくれればと思います。

メリットにも上げましたが、本当に弾きたいときに弾けるので、忙しいサラリーマンにお勧めです。

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